「加賀鮎毛鉤展」を見てきました
江戸時代加賀の前田藩は鮎釣りを奨励したそうです
釣り方は武士道に則って「鮎と正々堂々と向き合うため毛鉤を使った」そうで、今でも友釣りではなく毛鉤釣りが主流になっています
会場は昔は中学校の校舎だった「金沢くらしの博物館」で入場は無料。日曜日なのにお客さんはわが家だけ
金沢はこれに限らず美術館や博物館、ミニギャラリーなどが充実していますがちょっと中心から離れると人の流れが少ないです。見るにはいいですがちょっと寂しいような
さて鮎毛鉤は初めてじっくり見ましたが、フライで言えば極小のソフトハックルという感じです
金箔のビーズの下に蓑毛が付いて、赤や黒のボディーが巻いてあります
針はバーブレスですし、かなりフライっぽい

面白いのは毛鉤の名称。「心酔」なんていうのがあれば「青ライオン」などとモダンなものも

巻き方は小さなバイスを左手のひらに握って右手で巻いているようです
フライフックなら#20以下なのでかなり細かい作業です
釣り方はのべ竿に短い道糸、その先の天秤おもりのしたに毛鉤。竿を上下させて毛鉤を泳がせ、鮎が飛びついたら継ぎ竿を一本ずつ短くしていって取り込んだそうです
今はズーム竿があり和竿は廃れてしまったということでした

この加賀毛鉤の起源には諸説有るようですが、その一つにイギリスのフライもあるそうです
加賀の商人、銭屋五兵衛が密輸入したなんて話もあるそうです
案外日本のフライフィッシングの原点は日光ではなく、金沢かも知れませんね
機会があったら鮎も釣ってみたいですが、入漁券が高いしなあ
posted by taro at 12:56| 石川 ☔|
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