大型連休は2連休だけだったので家族キャンプは行かず、一人でスキー三昧。hdさん、bitさん、よしけいさんの太郎平小屋ツアーに混ぜてもらいました。3人とも無尽蔵の体力を持つサイボーグ、大丈夫でしょうか?
7時半過ぎ、飛越トンネル2キロ手前の路肩に駐車、結構な台数の車が止まっています。
道路の雪は途切れ途切れ、雪はしまり、クロカンは担いでも軽いのでツボ足で歩きます。
8時頃飛越トンネル。向かって右の沢を渡って急な尾根を登ります。
階段ができていてらくちん。
飛越新道は噂通りのアップダウン地獄。緩んでいればウロコが大活躍のコースでした。
北ノ俣が見えてきた。
寺地山を過ぎしばらくいくと大斜面が現れた。
縦溝ですが緩んでれば問題なさそう。
見えているが稜線にはなかなかつかない登り。
ハイペースで休憩もとらず登るサイボーグたちに引っ張られてシャリバテ気味。
最後のひと登りのところで休憩中に追いついたらガスってきました。
ここからは僕のスロー(って言っても標準よりはちょっと速い)ペースに合わせてもらって団体行動。
稜線に出た頃には真っ白でした。
シールを剥がして、ガス酔いしながら北東へ。
太郎山の手前辺りからは雨が本降りになりザックカバーをつけます。
13時20分、土砂降りの中、太郎平小屋に到着。折立から登ってきた富山チームの知り合いたちも少し前に着いたところでした。
乾燥室にブーツとウエアを干して部屋でまったり。雨はやまないので頑張って担ぎ上げたワインとビールで早々に飲み始めます。
hdさんの見立て通り16時頃外が明るくなり雨が上がりました。
降ってなければ滑りましょう、クロカンの機動力を生かしてウロコで太郎山へ。
まだ雲が時折流れてくるのでガス待ち10分。
雷鳥も顔を出します。
晴れ間を狙って1本
雨が当たったざくざくのザラメは板がよく走り気持ちいい。
17時には遅れて10時過ぎ発のべーこんさんも到着、だいぶ雨に降られたようです。
18時からの夕食は唐揚げ。ごはん、みそ汁のおかわり自由でお腹いっぱいに。
外に出ると薬師が染まり始めました。
西の空は雲海
沈む太陽に向かって太郎山中腹からサンセットクルーズ。
雪はガリガリでしたが、いいもの見れました。
2日目は5時半起床、6時朝食で7時発、朝から快晴で薬師岳を目指します。
まずは薬師峠へ
hdさん、ガチガチ斜面でも安定したテレマーク。
雪は硬いので薬師峠のテン場受付の屋根の上でアイゼン装着。
板担いでえっちらおっちら、ここも登りが長い。
急斜面を登ってひと息をつくと右手に槍、穂高、北アルプスの役者がそろいます。
薬師岳山荘の手前には雷鳥のつがい
8時半薬師岳山荘
スプリットボードのよしけいさんもアイゼンで。最後のひと登りで一気に離されてしまった。
9時20分薬師岳山頂
劔、立山方面が見渡せました。
連泊する4人は裏側のカールを滑るので、ここでお別れ。
山荘上のケルンまでアイゼンで戻って滑走。ガリガリの洗濯板でした。
薬師岳山荘でホッと一息していると、立山から縦走してきたというテレマーカーYさんがやってきました。
上高地まで行く予定だが、明日の天気は? とのこと。明日は午後から雨雪予報です、と伝えると下りようかなと言います。
エスケープルートは飛越トンネルでしょうが、麓までの足はありません。どうせ温泉入りに栃尾までは行くつもりだったので、一緒に下りましょうか、と安請け合い。下りも長いので話し相手がいた方がよいでしょうし。
太郎平小屋11時20分発
北ノ俣までは長い長いダラダラ登り。昨日滑った時はガスで真っ白でしたが素晴らしい眺望。
何度も後ろを振り返ります。
さてYさん、なかなかペースが上がりません。今朝はスゴ乗越小屋でテン泊5時半発、というのもありますが、シールはトップループが切れ、ビンディングも緩みやすいトラブル。天気良ければ先進もうか、などと言ってましたが、装備万全でないのでやめましょうと説得。待ち時間は多くなりましたが、乗りかかった船なので、帰りも急ぎませんし明るいうちに車に着けば。
12時50分北ノ俣岳。
北ノ俣から分岐に戻って大斜面は程よく緩んだザラメでかっ飛ばしました。
ここからは長い長い飛越新道
アップダウンを繰り返し
シールは使わずひょこひょこ登っていると、山スキーヤーに声を掛けられます。
どうなってるんだ?とウロコをなでなでされたり、いろいろ質問されたり。そんなに珍しい?
Yさんのシール、終盤は使い物にならなくなりツボ足で。
なんとかトンネル上まで下りてきました。
トンネルからは雪解けの進んだ車道を歩き、17時過ぎ駐車地。
Yさんと栃尾の荒神の湯へ
プラブーツです。
汗を流してさっぱり、Yさんは野宿して翌日のバスで長野に戻られたそうです。
ところでここの駐車場、ハイエースキャンパーの展示場状態。2時間以上の駐車禁止と看板にあるのですが…。
風呂には退職金でキャンピングカー買ったであろう世代、酒も入ってご機嫌。本来の目的の人々は駐車場所に苦労してました、困ったものですね。
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